|
|
|
| ツーリングデータベースプラン 5日目(老兵の背中) |
長かったぷれフル装備特訓ランも今日でおしまい。
今日は私が前を引く。 が、昨夜、飯を食った直後に息を引き取ったかのように眠りに落ちた八木さんは、一夜明けた今日もまさに疲労困憊という言葉が必要十分に当てはまる顔をしていた。
気付いたらいなくなってたりするんだもん。
古傷のヒザがまた痛み出したらしく、坂を上っているときにチェーンリングから聞こえるギシギシという音など、本当にチェーンリングから聞こえる音なのか、はたまた八木さんのヒザから発せられる悲鳴なのか区別がつかないほどだった。
昼は道の駅「果樹公園あしがくぼ」で秩父地方の郷土料理、ずりあげうどんを食う。麺800gの超特盛り(1000円)に後ろ髪を引かれつつ、「今日は大して走ってないんだから」と自制し、特盛り(600円)で我慢するが、これが正解だった。
おいしいものはおいしいと感じられる内にやめるべきなのだ。
ここからは過去に走ったことのある道。 トラブル無く山伏峠を越え、名栗温泉に入り、小沢峠・吹上峠を越え、青梅・拝島まで走り、そこで別れた。地味に1000upはしたものの、無事最後まで八木さんを切り離さずに済んだ。
ルート:上州上野〜土坂峠〜山伏峠〜名栗温泉〜小沢峠〜吹上峠〜 拝島(解散)〜八王子 tm:?? av:?? ds:120km up:1100m
|
| ツーリングデータベースプラン 4日目(暗闇の廃村温泉?探検) |
昨夜に続いて今日の朝食も豪華である。
ジ ン ギ ス カ ン
・・え?ちょっと重過ぎないかって?大丈夫。
この旅よりは重くない。
ナービーは遠くへ去り、今日は暑い一日になりそうだ。
スタートしてすぐに、日本百名山霧ケ峰に向かって一気に標高を稼ぐ道。若干エグいなぁと思いながら座り漕ぎと立ち漕ぎを繰り返していると砂利ゾーンが始まったようで、なんか車体がガタガタ言い出す。ただでさえ砂利はロードの天敵なのに、それを上り坂で迎えるなんて・・・(まー、下り坂で遭遇するよりはよっぽどマシだが)
・・・と、隣で八木さんがこっちを見て「お前、後輪空気入ってないぞ」
そういうことですか
いそいそとパンクを直し、登ってきた道を見ると背筋が凍るような看板発見。

・・・何パーセントって書いてあるよ?
でも、一昨日は6,7%の坂にヒィヒィ言っていたんだから、随分な急成長である。その後の10%程度の坂を八木さんの浮かれ話で盛り上がっているうちに過ごし気付けば霧ケ峰の休憩所。去年の同じ頃にも来た。
あの時は松本から美ヶ原武石峠ビーナスラインと来てここに着いた(その日はその後スズラン峠麦草峠といって一日4000mUPを果たした)。やっぱいろんな意味での手頃さから、秋は中部に収まる。
ビーナスラインを大門峠まで行ったところで八木さんが教えてくれた、信じられなく高い天丼が食える店へ行くことに。
え、んな金あるのかって?
そういういみではない。
これを見よ。
↓↓↓

天丼はあんまり時間がかかるから頼めなかったが、かき揚げ丼でもう、満タンです。
あふれるからもうやめて
一週間分の油を摂取したっす。
より脂(ん、字が・・・)っぽくなった体に鞭打って蓼科スカイラインへ。 500アップの過程で車と2,3台しかすれ違わず、道の中央を堂々と自転車二台並走で走った。
途中で八木さんが遅れ出したので、最後の1キロはゴリゴリ走ってちぎる。
後輩にしろOBにしろ、いじめるって楽しい!!(゜▼゜*)
下り始めると、それまで車と全然すれ違わない理由が分かった。
通行止。
なんとか工事のおっちゃんに頼んで通させてもらい、のぼったらエグそうな坂をすっきり下る。
平地区間になり、二日前のように八木さんに先頭を譲ると、その背中から明らかな疲労感が感じ取れたのですぐさま交代。
時間は四時半。暗い中の峠越えはもうまっぴらなのでさっさとぶどう峠へ。 結果、暗い中の上りは回避できた
ものの、そこには暗い中の下りが待っていた。
でも大丈夫!もう何も怖くない!!激走!!!
後日の八木さんのレポによると「薄暗がりの中、ヘッドライト無しで突っ込んでいく[私]の後姿には感動的なものがあった。」とか。
地図に載っていた濱平温泉を探すも、日航機墜落で有名らしい(俺は初めて知った)御巣鷹山に迷い込みそうになり、凍る思いをし、そうこうしているうちに本気で真っ暗になる。
いや、ほんと怖い・・・
場所が場所なだけになんか出てきそうな雰囲気ぷんぷん。 八木さんもう探すのやめようよ、といくら思っても言い出せず、仕方なくついて行き、やっとのことでそれらしき場所を見つける。
でも、ん?濱平温泉と看板の出ている駐車場まであるのにまわりには家しかない。あ、怪しげな案内板が・・・「川の向こうです」
矢印に従っていくと道は真っ暗。八木さんが握るフロントライトだけが頼り。4つのSPD-SLシューズの金具がザクザク砂利を踏む。水かさが増せば流されそうな橋を渡ると、温泉らしきものは無い。
民家で聞けば、潰れたとのこと。八木さんは「源泉が枯れたんやろな」とか言っていたが、本気でなんか出そうなこの雰囲気じゃ客足も遠のきますって。
結局国民宿舎みたいなところで時間外にも関わらず湯に入ることができ、自炊してすぐ就寝。八木さんは相当体にキているらしく、夕食を食べ終わるとほぼ同時にこっくりベンチで寝てしまった。
ルート:上諏訪〜霧ケ峰〜白樺湖〜大河原峠〜佐久〜ぶどう峠〜上州上野 tm:?? av:?? ds:150km up:2500m
|
| ツーリングデータベースプラン 3日目(ナービー) |
直撃!
朝、目が覚めると八木さん姉は既に出勤していた。ご馳走様でした。
気持ちの良すぎる布団からむくむくと起きると、窓が割れんばかりにバタバタいってる。外を見ると昨日の夜安心しきって外に干していた洗濯物(服、寝袋)が今にもベランダから飛び立たんとして・・・っておいおい(ノ*゜▽゜*)
急いで窓を開けて取り込もうとしたところ、ほぼ水平方向に「降る」雨を大量に取り込んでしまった。こりゃ出発しても前に1キロも進めないまま横風にやられてこけて車に轢かれるだろうということで、暴れん坊将軍を見ながら足を休める。あぁ、いつまでもここにいたい・・・
ってか昨日テント泊じゃなくて良かったマジ。死ぬよこれ。
結局午後1時過ぎまで家でねばり、「雨も止んだし、風も弱くなってきた」ということにして八木さん姉宅を出る。
むちゃむちゃ足が動かなかったが、前日決めたように今日は走らない、しょせん諏訪湖まで。というわけで陽があるうちに上諏訪到着。テント適切地を見つけた後、デパートの中にある温泉に入り、買い出し。
早め早めの行動により、今日の飯のおかずは八木さんがばっちり作ってくれた。馬肉入り野菜たっぷり炒め。
う、うまい・・・
八木さんとまたツーリングしたいと誤って思ってしまうほどのうまさだった。 今日は米も割とおいしく炊けて(米担当は私)、その上デザートに道端で拾った梨(ナービーの影響で収穫前に地面に落ち、若干痛みはじめていた。今日は美味しかったけど、こりゃ卸せないっしょ??ナービーさいこー!)まであったのでもう幸せ指数MAX!!
と、台風が再接近した日ではあったが、結局ラン自体には波乱もなく、楽しいだけで無事に三日目は終われた。怒涛の初日、二日目と今後の計画から考えればちょうど中休みになってよかったと思う。
それにしても、伊那に八木さん姉が住んでいなかったら、と思うと、
ゾッとする。
ルート:伊那〜岡谷〜上諏訪温泉〜上諏訪 tm:?? av:?? ds:55km up:100m
|
| ツーリングデータベースプラン 2日目(伊那を目指して2000アップ) |
財布見ーっけ!!!!!!
という夢から覚めて、冷める。
自炊の朝飯を食っているとおっちゃんに話しかけられ、北に行くと台風直撃とのこと。おっちゃん、別れ際に
「他人に心配をかけることは簡単だけど、要はいかに親とかに心配かけないで生きていくかが大事なんだぞ。」
とありがたいお言葉。 ・・・え、でもそれって台風来ると分かってて進路に突進していく俺らへの皮肉?
今日の天気はなぜか雲一つない完璧な晴れ。あれ、台風は? まぁ、気分も晴れて一時間ほどアベレージ30キロで激走。 八木さんがツーリングとは思えないスピードで前をゴキゴキ(注:ヒザの音です)引いてくれたおかげです。
警察に財布の紛失届けを出した後、鈴蘭スカイラインへ突入。
最後の鳥人間コンテストも終え、全盛期を完全に過ぎた八木さんと、2年のくせに『脂が乗ってる』の脂を脂肪だと勘違いしてしまうほど無駄肉をもてあました私の登坂力は驚くほど変わらず、6,7%が延々と続く坂に「荷物が少ないときに来れば楽しかったろうに・・・、ちょっと休みたい人がいるんだけど」「あ、こっちにも一人います」と続けざまに痛々しい捨て台詞を吐き、あえなくダウン。
なんとか坂を上り終え、温泉郷としては(標高が)日本最高に位置する濁河(にごりご)温泉に入るが、今日は伊那にある八木さんの姉宅にお邪魔することになっているので早々に湯からあがり、下りはじめる。
7.5%の急勾配看板が続く下りは舗装最高!景色最高!!速度最高!!!
筆舌に尽くしがたい景色だったにもかかわらず写真を一枚も撮っていないのはそれまでの道がエグ過ぎて写真を撮る余裕が微塵もなかったから素晴らしい景色こそ、写真で見るのではなく実際そこへ行って味わってほしいから。うん、うまくまとめた。自分。
鈴蘭スカイライン、オススメです。 特に自転車にテント寝袋自炊用具一式をフル装備積んで逝っ行くと必ずや何がしかの新しい世界が見えてきます。これ、ホント。
さて、その後の長峰峠、九蔵峠は長い下り道のちょっとした上り返し程度で済み、後半では一番エグいと覚悟していた地蔵峠は地元の人に聞いたところ道が崩落して通行不能とのことなので、代わりのトンネルルート(アップが少なめ)を走って、無事国道19号に出る。
もう6時近いし、今日は良く登ったし、さあ、飯作ってテント張って寝るか。
・・・
否否。
伊那へ行かねば。八木さんの姉が待ってる。 権兵衛峠という峠を越えて行けば(行ければ)20キロ余りで着くが、ここ、国道(361号)なのに車が通れないほどの峠。こんなところを暗い中走るとどうなるか経験的に予測できたので塩尻を経由するルートを選択。
夕方の側道ほぼ無しトラックビュンビュン中仙道は・・・通れば分かる。もう分かったから二度は御免。
精神的にも朦朧としていた。
――疲れた八木さんに代わって私が前を引いていたときのこと――
上り坂で前を行く車が止まりだした。テールライトがまぶしい。アレ、車高がずいぶん高い車があるな、目分量で3メートルの高さにテールライトある・・・
(左側から車が近づいてくる・・・ぶつかりそうになる)
あぶねーよ!!自転車をなめんな!電気の力借りて移動してるテメーらとは違うんだよボケが(怒)
(後ろで八木さんがなんか叫んでる)
――振り返るとそこには赤信号。 あぁさっきの高いところにあったテールライトって・・・――
実話。 精神的に追い詰められると視野が狭くなるのを実体験を通して知った。 人を洗脳するって思った以上にちょろいのかもしれない。
信じられないほどの山岳戦の末に70キロ以上の平地(と言っても中仙道のアップダウンはそれなりだが)高速巡航はかなり足に堪え、伊那に着いて入った旅館の風呂(タダで入れてくれた)では足が笑い続けていた。
さて、八木さんの姉宅にお邪魔するとものすごい料理の数々!それに酒!!⇒
お姉さますごい!!
結局4時くらいまで飲んで食って話し、明日はルートを変更してヌルヌルにする方向で話がまとまり、安心して寝た。
ルート:旭村〜鈴蘭峠〜濁河温泉〜濁河峠〜長峰峠〜九蔵峠〜塩尻〜善知鳥峠〜伊那 tm:?? av:?? ds:200km up:2000m
|
| ツーリングデータベースプラン 1日目(雨と夜の野麦峠) |
台風のせいで朝から雨。
約束の時間に高尾駅に着き、通勤・通学の人たちに白い目で見られながらびしょ濡れになって輪行していると八木さんからメール。
「今起きた」
お詫びに月見とろろそばをおごってもらい、予定を(余儀なく)変更して(されて)4時近くに松本駅到着。
天気は最悪、時間も時間、野麦峠も40キロ以上先なんで、「今日はほとんど走らんだろ」と思っていると、八木さんがポツリ。
「今日はナイトランやなぁ」
凶悪チャリダーキタ━━(゚∀゚)━━ッ!!
え、予定通り走るんですか? ってか野麦峠越える頃には明らかに真っ暗なんですけど。
本格的な峠に入る前ひと休憩したときに吐いた息が白いのは気のせいだと信じて、九十九折れを一つクリアするごとに濃い青になっていく空に小さくない不安を抱えながらいつの間にか峠に着く。
が、今日のメインは上りでは決してない。
それは下りが始まってすぐに悟った。
ガードレールが見えない。どこまでが道?右カーブ?左カーブ? ってかそもそも雨で前が良く見えないんすけど。
・・・死ぬ(汗)
結局一度看板にぶつかり、一度カーブ中にマンホールに乗ってずっこけただけで大事には至らなかったが、厳しい下りが終わった頃には私の気力は限界を迎えつつあった。
八木さん、エグっ。
が、ここでちょうど温泉発見。 つかの間の休息をとり、「もう一つ峠上って高山まで行こう」とか言う八木さんの意見をなんとか却下して、温泉から20キロ程度走った程よいところでコンビニと公園を見つけ、テントを張った。
と、ここで財布をなくしたことに気付く。
σ(|||_|||)
どこからどこまでの間で落としたかの見当はつくので温泉までの片道20キロをピストンして探したものの、真っ暗闇の中では見つけることが出来ず・・・。
結局諦め、失意の中就寝。明日は台風直撃か・・・(遠い目)
ルート:高尾駅〜(電車にて)松本駅〜野麦峠〜塩沢温泉〜朝日村 tm:?? av:?? ds:140km up:1100m
|
| ツーリングデータベースプラン 0日目(ハジマリは突然に) |
8/29、八木さんから一通のメールが来た。
「ちょっとした手違いで2回分の18切符があるんやが、身を削るようなツーリングでもせんか?」
手違いってアレか?生後23年目にしてついに出会えた初彼女と別れて、「一緒に遠くに行こうね」っつって買っておいたのが余ったのか?それで自棄ランか??俺は巻き添え?
面白そう!!
即レス二つ返事で快諾。行き先は近くてエグい中部山岳。
出発前日、天気予報を見ていると、ふと八木さんと一緒に練り上げた
コースがナービー(台風14号)迎え撃ち
コースになっていることに気付く。
万一のこともあるなと思いつつ、でも八木さんと一緒なら死ぬ気はあまりしないので日時変更することなく、ありえない5日間の旅が始まった。
|
|